## 【米国株式市場】ニューヨーク市場NYダウ: 44,922.27 △463.66 (8/13) NASDAQ: 21,713.14 △31.24 (8/13)### 1.概況前日の米国市場は主要3指数が揃って上昇となりました。ダウ平均は112ドル高の44,571ドルで取引を開始しました。ベッセント米財務長官が米ブルームバーグのインタビューで「9月の0.5%の利下げを皮切りに、そこから一連の利下げを実施できるだろう」との見方を示し、次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ期待が上昇したことが買い材料となりました。また出遅れていたディフェンシブ銘柄や消費関連株に買いが入りました。 ダウ平均は序盤に上げ幅を拡大し、中ごろには一進一退での推移となるも、終盤にかけて再び上値を目指し、最終的に463ドル高の44,922ドルで取引を終えました。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、31ポイント高の21,713ポイントをつけ、2日連続で最高値を更新しました。S&P500株価指数も最高値を更新する20ポイント高の6,466ポイントで取引を終えました。### 2.経済指標等発表された主要な経済指標はありませんでした。### 3.業種別動向S&P500の業種別株価指数では、8業種が上昇しました。特に素材やヘルスケア、一般消費財・サービス、エネルギーの4業種が1%以上の上昇となりました。一方で、コミュニケーション・サービスなど3業種が1%未満の下落となりました。### 4.個別銘柄動向ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が上昇となりました。ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が4%近い上昇となり、騰落率トップとなりました。ナイキ[NKE]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]、メルク[MRK]の3銘柄が3%台の上昇となりました。また、ホームデポ[HD]ウォルト・ディズニー[DIS]、セールスフォース[CRM]、アイビーエム[IBM]、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]、が2%台の上昇となりました。アマゾン・ドットコム[AMZN]が2025年末までに全米2,300都市で食料品の即日配送サービスを展開すると伝わり、1.4%上昇となりました。 一方で、6銘柄が下落となりました。ウォルマート[WMT]はアマゾンの発表を受けて、競争激化の懸念から売りが優勢となり2.5%下落しました。また、マイクロソフト[MSFT]、シスコシステムズ[CSCO]は1%超下落しています。 ダウ平均構成銘柄以外では、AI向けのクラウドサービスを提供するコアウィーブ[CRWV]は急速に拡大するデータセンター需要に対しコスト上昇から先行きの見通しが冴えないものとなったことが嫌気され、20.8%下落となりました。スーパーマーケットチェーンを展開するクローガー[KR]は上述のアマゾンによる競争激化懸念から売られ、4.4%下落となりました。### 5.為替・金利等長期金利は、前日から0.06%低い4.23%となりました。14日朝のドル円は、147円台前半で推移しています。## VIEW POINT: 今日の視点米国市場は主要3指数が揃って上昇となり、ナスダック総合株価指数とS&P500株価指数は最高値を更新しました。米国市場の堅調さは、本日の日本市場の買い材料となるでしょう。一方で、今週に入り急ピッチで上昇してきた面もあり、利益確定の売りが上値を抑える可能性も考えられます。(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
(朝)ナスダックとS&P500は最高値を更新 ベッセント米財務長官の発言から利下げ期待高まる | 市況概況 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 44,922.27 △463.66 (8/13)
NASDAQ: 21,713.14 △31.24 (8/13)
1.概況
前日の米国市場は主要3指数が揃って上昇となりました。ダウ平均は112ドル高の44,571ドルで取引を開始しました。ベッセント米財務長官が米ブルームバーグのインタビューで「9月の0.5%の利下げを皮切りに、そこから一連の利下げを実施できるだろう」との見方を示し、次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ期待が上昇したことが買い材料となりました。また出遅れていたディフェンシブ銘柄や消費関連株に買いが入りました。
ダウ平均は序盤に上げ幅を拡大し、中ごろには一進一退での推移となるも、終盤にかけて再び上値を目指し、最終的に463ドル高の44,922ドルで取引を終えました。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、31ポイント高の21,713ポイントをつけ、2日連続で最高値を更新しました。S&P500株価指数も最高値を更新する20ポイント高の6,466ポイントで取引を終えました。
2.経済指標等
発表された主要な経済指標はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、8業種が上昇しました。特に素材やヘルスケア、一般消費財・サービス、エネルギーの4業種が1%以上の上昇となりました。一方で、コミュニケーション・サービスなど3業種が1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が上昇となりました。ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が4%近い上昇となり、騰落率トップとなりました。ナイキ[NKE]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]、メルク[MRK]の3銘柄が3%台の上昇となりました。また、ホームデポ[HD]ウォルト・ディズニー[DIS]、セールスフォース[CRM]、アイビーエム[IBM]、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]、が2%台の上昇となりました。アマゾン・ドットコム[AMZN]が2025年末までに全米2,300都市で食料品の即日配送サービスを展開すると伝わり、1.4%上昇となりました。
一方で、6銘柄が下落となりました。ウォルマート[WMT]はアマゾンの発表を受けて、競争激化の懸念から売りが優勢となり2.5%下落しました。また、マイクロソフト[MSFT]、シスコシステムズ[CSCO]は1%超下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、AI向けのクラウドサービスを提供するコアウィーブ[CRWV]は急速に拡大するデータセンター需要に対しコスト上昇から先行きの見通しが冴えないものとなったことが嫌気され、20.8%下落となりました。スーパーマーケットチェーンを展開するクローガー[KR]は上述のアマゾンによる競争激化懸念から売られ、4.4%下落となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日から0.06%低い4.23%となりました。14日朝のドル円は、147円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は主要3指数が揃って上昇となり、ナスダック総合株価指数とS&P500株価指数は最高値を更新しました。米国市場の堅調さは、本日の日本市場の買い材料となるでしょう。一方で、今週に入り急ピッチで上昇してきた面もあり、利益確定の売りが上値を抑える可能性も考えられます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)